公明党 持続可能な開発目標(SDGs)推進委員会・外交部会 合同会議

2018年2月14日(水)、東京・衆議院第二議員会館で、「公明党 持続可能な開発目標(SDGs)推進委員会・外交部会 合同会議」が行われ、SDGsの取り組みについての報告をしました。
SDGs推進委員会の谷合座長から開会のあいさつがあり、会合の趣旨について説明がなされたあとは、公明党 山口那津男代表から、SDGsが推進すべき大切な活動であること、地方の取り組みなどを国際社会で共有していく必要性があること、日本の得意分野を活かしつつ、世界の中でSDGsをリードしていく役割を果たしていく必要があることなどについて、冒頭発言がありました。
2018.02.14
その後、外務省より「SDGsアクションプラン2018」についての概要説明があり、政府が一丸となってSDGsを推進していくことが語られました。
また「第1回ジャパンSDGsアワード」についても概要が説明が行われ、続いて、SDGs取り組み報告として、北海道下川町の簑島室長から、持続可能な地域社会の実現に向けた下川町の取り組みを紹介、続いて、NPO法人しんせい、伊藤園株式会社、4番目に吉本興業の取り組みの報告が行われました。
2017年1月から取り組みを始めてちょうど1年であること、まずは社員全員で勉強会を行うことからスタートしたこと、そのことによりSDGsの活動につながることを実はやっていたことに気づいたことなどを説明。

さらに、自分たちがまず取り組むべきことは、芸人の言葉や自分自身の言葉で、敷居を低くして多くの方にSDGsを伝えていくことが大切だと考えたこと。
以前から実践していたことの例として、2011年からスタートした「あなたの街に住みますプロジェクト」や、大震災の際、被災地に芸人を派遣し、被災者に笑いを届ける活動をしていた「あおぞら花月」などを挙げました。
取り組んできたこととして、4月の「島ぜんぶでおーきな祭」、8月北海道「みんわらウイーク」、10月には「京都国際映画祭」で行ったSDGsのコラボレーション企画について紹介。「島ぜんぶでおーきな祭」最終日のレッドカーペットでは、西川きよしをはじめとする吉本芸人や、国連広報センター所長・根本氏がSDGs17項目のプラカードを持ち、7万5000人の観客にアピールし、国内外の多くのメディアに取り上げられたことを報告しました。

最後に、吉本興業がさまざまなステークホルダーの方々と連携して行った活動の一部を紹介。外務省と行った「グローバル・フェスタ2017」で、オリエンタルラジオがSDGsをわかりやすく伝えるステージを行ったことや、子どもたちがSDGsに触れ合えるようスタンプラリーを開催したことなどを報告しました。

また、朝日新聞社と行った「朝日地球会議」のSDGsを題材にした大喜利コーナーなども紹介し、若者にも興味を持ってもらうことができたこと。 この他にも、教育機関やNPO、マスコミと一緒にいろんな企画をさまざまな形でコラボレーションしており、これからもこういった活動を続けていくことを説明しました。
アクセンチュア(株)チーフマーケティングイノベーターの加治氏より、「最近の若い人たちの世代に“ミレニアムズ”という世代があり、この世代の人たちは社会課題に興味を持っていて、SDGsの活動を実践している企業は就職のランキングも上がっているんです」という事実を明かし、企業のイメージアップが、ひいては企業の利益につながる可能性についても示唆していました。

続いて、東京都江東区立八名川小学校・手島利夫校長がチャッカマンを持ち、「子供の心に火をつけなければいけない」とユニークな形で報告を行い、MEIJI ALLY WEEKの発起人である松岡氏から、“だれ一人取り残さない”LGBTを取り巻く課題についての活動が報告され、それぞれ参加者による質疑応答や意見交換が行われました。

神奈川県議会の赤井氏や自立生活サポートセンター・もやい理事長・大西氏、前橋市の市議会議員・高橋氏や国連開発計画駐日代表の近藤氏らからもSDGsについてのそれぞれの認識や活動についての報告がなされます。

最後にSDGs推進委員会 岡本三成副座長より挨拶があり、ロールモデルを伝えることの大切さを感じたことから、今回の会議をYouTubeで生配信することに踏み切ったことが明かされ、合同会議は終了。

鹿児島県姶良市の新福愛子市議会議員がスカイプで参加して意見を述べたり、会議の模様をYouTubeで生配信するなど、開かれた会議となった「公明党 持続可能な開発目標(SDGs)推進委員会・外交部会 合同会議」。本会議をきっかけに、SDGsへの取り組みをスタートさせる人や企業・団体がひとつでも多くあることが期待される会議となりました。