サイエンスアゴラ2017 SDGsブースに参加

2017年11月24日(金)~26日(日)の3日間、東京・メディコムセンターにて「サイエンスアゴラ2017」が開催され、SDGsブースにてよしもとが2つのコンテンツで参加しました。

「サイエンスアゴラ」とは、あらゆる人に開かれた、科学と社会をつなぐ広場のこと。
毎年科学振興機構が運営し開催している科学技術を世の中に広める活動で、今年は「越境する」をテーマに、私たち一人ひとりが心豊かに生きていくために科学技術をどう取り入れていくのか、科学技術には何ができるのかを、学問分野、立場、国、文化、世代の壁を超え(=越境)て、明日への一歩につなげる場となるよう、人工知能(AI)との共生、SDGs、ゲノム編集など、厳選された150の企画が集う場となっています。
2017.11.24〜26
サイエンスアゴラ2017の「国や地域の壁を越えて地球規模で考える」ゾーンにおいて、科学振興機構のSDGsの取り組み(2030年までに17の目標を達成するべく、世の中にSDGsを知ってもらうこと)として特別にSDGsブースを設置。SDGsの第一人者が集う「xSDGラボ」とJST STI for SDGsの共同企画ブースが展開され、そこに、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を積極的に推進するよしもとが、黒ラブ教授の講演とSDGsスタンプ企画という2つのコンテンツで参加しました。
科学コミュニケーションデザイナー(国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ×理系の大学の講師×理系芸人)として活躍する黒ラブ教授の講演「国連とよしもとが組みました! 黒ラブ教授のSDGsって何? 理系お笑いライブ」は、SDGsブース前にて開催(25日は1日3回、26日は1日4回講演)。
まずは簡単な自己紹介から始める黒ラブ教授。本を書いたり、大学で講義を行ったり、芸人としてもネタをやったりと多彩な活動を紹介しますが、「お笑いライブに来たことある人~!」と聞いてみるとほとんどリアクションがなかったことから、不安になった黒ラブ教授は「じゃあ、僕が『黒ラブ~!』と言いますので、『教授~!』と返してくれますか?」と、お客さんとのコール&レスポンスを希望。

そこで想像以上に『教授~!』と大きな声で言ってくれたお客さんたちに、「やさしい~!」と感激した様子の黒ラブ教授。「じゃあ今度は、『教授~!』というので『大好き~!』と言ってください」とさらにコール&レスポンスを希望し、その場を盛り上げます。

続いてはいよいよ講演の本編へ。SDGsを直訳すると「長く続くような開発を目標にしようよ」という意味であることを説明した後は、17の目標を一つひとつ紹介していくのですが、合間合間に「芸人のネタには笑おう」「芸人には多めにギャラを払おう」などの“芸人に優しくしよう”という趣旨の標語も発表したため、「17の目標のはずなのに、全部で27個も言ってしまいました、すみません!」とあやまり、お客さんを笑いに誘っていました。

目標を言い終えた後は、「今、目標を聞いてどう思いましたか? 『よく言われてる話だよね』『正直自分のことだけで精一杯だし、私には関係ないかな』などと思った人もいるかもしれません。でも、それは大きなカン違いなんです!」と熱弁を振るう黒ラブ教授。「貧困の国だけの話ではなく、豊かな国もより暮らしやすくしようという目標なんです」と、全世界すべての国々にとって等しく関係ある内容であることを説明し、「環境の話というより、最大のビジネスチャンスの話なんです」と、さまざまな国や企業にとって、SDGsの活動がビジネスチャンスとなりうることも強調します。また、どんな人にも等しく関係があり、実践できることがあると話し、「たとえば学生さんでもできることはあります。たとえば家の電気をこまめに消すとか、そんな小さなことでもいいんですよ」と、取り組みやすい活動についてもわかりやすく紹介する黒ラブ教授。

さらに、「意識してないとSDGsをうっかり破ってしまう行動」として、「『オレ今日2時間しか寝てない』は、3番目の目標(すべての人に健康と福祉を)を破ってるのでアウト!『小雨だから傘をささなくていいや』は13番目の目標(気候変動に具体的な対策を)を破ってるのでアウト!」など、SDGsの17の目標をネタにしてクスリと笑わせ、最後は「はい、じゃあみんな集まって! はい、SDGs!」と「はい、チーズ!」のようにSDGsという言葉を使ってお客さんと一体となり、講演は無事終了しました。

他にもSDGsブースでは、「謎解きで持続可能な未来を作れ!」と題して、17の目標の中から2つを選んで用紙にスタンプを押し、その2つの目標を組み合わせた課題を自分ならどのように解決できるかの「謎解き」に挑戦するスタンプ企画を実施。参加者に「普段の生活の中から解決に貢献することができる」ということに気づいてもらうため、「日常の生活でできること」を考えてもらい、その後はスタンプと同じパネルと一緒に写真を撮ってコメントと一緒にインスタで考えを発信してもらうという企画で、ブースは大勢の人でにぎわいを見せていました。