『よしもとSDGs LIVE2023』開催!
人気芸人が気候変動をテーマにしたネタで競う!

2023年10月14日(土)、よしもと祇園花月で『よしもとSDGs LIVE 2023』を開催しました。8回目を迎える『よしもとSDGs-1グランプリ2023』に加えて、『よしもと新喜劇NEXT presents SDGsソング-1グランプリ』も同時に行われ、大いに盛り上がりました。
2023.10.14

『よしもとSDGs-1グランプリ』は、国連が定める持続可能な開発目標17項目を楽しく、わかりやすく伝えるネタを披露し、誰が一番おもしろくテーマを表現できていたかを競うもの。『よしもと新喜劇NEXT presents SDGsソング-1グランプリ』は、毎日放送で放送中の『よしもと新喜劇NEXT~小籔千豊には怒られたくない』(毎週水曜日 25時29分~25時59分)とのコラボレーションイベントとして実施されるものです。

人気芸人たちがここだけのSDGsネタを披露!

ステージにMCの浅越ゴエ(ザ・プラン9)と福本愛菜が登場。SDGsについて説明したあと、今回のテーマが『GOAL13 気候変動に具体的な対策を』であることを発表。優勝者には『よしもとSDGsアンバサダー』の称号とともに、BSよしもとでの冠特番が与えられることなどが伝えられました。続いて審査委員長の西川きよし、ゲストの気象予報士、森田正光さん、そして昨年の優勝コンビである男性ブランコ(浦井のりひろ、平井まさあき)を呼び込みます。きよしは日本のSDGsの取り組みが世界で21番目であることを話し、「小さなことからコツコツと」とおなじみのフレーズで拍手を浴びます。森田さんは京都の真夏日と猛暑日が95日あったと気象予報士らしいコメント。「漫才やコントは大好き!」と笑顔を見せました。そしてきよしらが着ているTシャツは平井がデザインした『地球鼠』であることが明かされ、福本からはこのTシャツが、豊島株式会社のオーガニックコットン普及プロジェクトである『ORGABITS(オーガビッツ)』であることなども伝えられました。

いよいよネタがスタート。今回はダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、ジェラードン(アタック西本、かみちぃ)、滝音(さすけ、秋定遼太郎)、田津原理音、ハイツ友の会(清水香奈芽、西野)、囲碁将棋(文田大介、根建太一)、ネルソンズ(和田まんじゅう、青山フォール勝ち、岸健之助)、プラス・マイナス(兼光タカシ、岩橋良昌)といった豪華メンバーが、漫才やコント、ピン芸で、それぞれテーマに沿ったネタを披露しました。

結果発表の前には特別企画『ワタシの気候変動対策コツコツと宣言』を実施。来場者が書いたアンケートの中からユニークなものを発表し、紹介された人には男性ブランコのサイン入りSDGs-1グランプリTシャツがプレゼントされました。

そしていよいよ結果発表。優勝は得票数29.3%でトップ出番のダブルヒガシに決定! 2人は「え〜〜っ!」と驚きの表情。「(ほかの)賞レース獲ったときよりビックリした!」「賞レース三冠目です!」と喜びを爆発させました。きよしは、一番手は難しいなか、SDGsのテーマも上手に入っていたと評価。ダブルヒガシの2人には、きよしからトロフィー、森田さんから優勝パネルが手渡されました。

企業のSDGsな取り組みを歌とパフォーマンスで競う!
続いて第二部の『よしもと新喜劇NEXT presents SDGsソング-1グランプリ』がスタート。様々な企業が行っているSDGsへの取り組みを、吉本新喜劇の松浦真也が作詞作曲、1つの歌として発表する番組の名物コーナーのスピンオフ企画です。今回は松浦らが企業を取材し、オリジナルの『SDGsソング』を作成、その楽曲を新喜劇の人気座員と企業の社員がコラボパフォーマンスで披露し、審査員投票でグランプリを決定します。

ここからは吉本新喜劇座長・酒井藍、そして引き続き浅越ゴエがMCを担当します。企画説明のあと、松浦が3年間で100曲以上の曲を作ってきたこと、今回は3つの企業が参加していることなどが伝えられました。続いて審査員の紹介です。きよし、そして『よしもとSDGs-1グランプリ2023』で優勝したばかりのダブルヒガシが審査を実施。歌とパフォーマンスが最も良かったチームが優勝に決まります。

新喜劇座員と企業メンバーによるコラボステージ!
1社目は、ダンボールを素材に家具やおもちゃなどを作っている企業「マツダ紙工業」。取り組みは「陸の豊かさも守ろう」、楽曲のテーマは「和」です。ステージでギターの松浦と「マツダ紙工業」メンバー2名の演奏が始まると金ピカの着物姿で川畑泰史が登場。島田珠代がキレッキレの踊りで華を添えると、ラストには社長も登場しました。

続いては京都市伏見区の企業「アロマジョイン」です。「産業と技術革新の基盤をつくろう」に取り組んでいる同社のテーマは「音楽と香りの融合」です。松浦真也、岡田直子、筒井亜由貴、小林ゆう、湯澤花梨に加え、キーボードやパフォーマンスで「アロマジョイン」メンバーも参加。ノリノリの曲で会場を盛り上げると、香りの出る同社の製品を身につけたきよしもステージへ。ボケまくる姿に会場は笑いに包まれました。

ラストは吹田市の「ラパン」。地元で人気の食パン専門店の取り組みは「つくる責任、つかう責任」です。「お祭り音頭」をテーマに「ラパン」メンバーの女性5人がボーカルを務め、紅白ふんどし姿の吉田裕、辰巳智之、玉置洋行、松元政唯、森川隆士、新井崇史といった新喜劇座員が、ダンスや掛け声で盛り上げ。歌のあと82歳のメンバーがいることがわかると、会場からは拍手も起こりました。

いよいよ審査結果の発表です。グランプリは「ラパン」に決定! 全員がステージで抱き合って喜びを表すメンバーたち。82歳のメンバーは「もうちょっと長生きせないかんな」と笑顔です。「ラパン」には、SDGsに取り組む大橋金属工芸が製作した、廃材を利用したサスティナブルな盾がきよしから手渡されました。

『よしもとSDGs-1グランプリ2023』の様子は、後日BSよしもとにて放送され、『よしもと新喜劇NEXT presents SDGsソング-1グランプリ』は、毎日放送「よしもと新喜劇 NEXT特番」にて、放送されました。

トップバッターで優勝はマジでスゴイ!?
イベント後の囲み取材には森田氏、松浦、酒井、そして優勝したダブルヒガシが参加。『よしもとSDGsソング-1グランプリ』のプロデューサー的役割を務めた松浦は「練習がんばってやってきた成果、それぞれ出ていて、一緒に参加しながら、涙が出る感じ……」と話すと、すかさず酒井から「ホンマですか!?」とツッコミが。松浦は「出てないんですけど、出る感じがしました」と笑わせると、「大阪の企業の底力を見ました」と参加企業を称えました。酒井は自分の言わなければいけないセリフをゴエが全部言ってくれていたことを告白。「ゴエさんがいてくれてよかったです」と安堵の表情を浮かべていました。

東は「まさかいただけるなんて、ホンマにビックリしました」と改めて驚いたと話したあと「もっとポップにSDGsのネタできるんかなと思ってたら、緊張感があるちゃんとした大会なんやとここに来てから思いました」と心境を吐露。大東は「トップバッターで優勝するやつ、いないでしょ?」と逆に問いかけて笑いを誘うと、賞レース三冠目については「(タイトルで)パンパンです」とニヤリ。「今日もすごかった」と称えた森田氏には「マジでスゴイっすよね!」と完全同意して笑いを誘います。そして今日はほぼほぼ新ネタだったと明かすと「緊張はしたけどうまくいけた」と話しました。ネタでは気候変動についての数字なども盛り込まれていましたが、「めちゃくちゃ勉強した」とのこと。これに森田氏が「ありがとうございます」とお礼するシーンも。

森田氏は改めて気候変動について「気候変動は現在進行系、誰が最初に止めるかが大事。でも誰が止めても止まらないというところもあるが、みんなが止めれば止まる」と話し、そのためにはみんなが知るということが大切で、お笑いの世界にも広まればみんなが危機意識を持つ、と力説。そして「これからも気候変動をテーマにしてお笑いのネタが広がっていくとありがたい」と話しました。

SDGsの取り組みについての質問では大東が「バリ飯食って、フードロスを減らす」と宣言。優勝者に送られる冠番組についても、東が「フードロス的なことがしたい」、大東はネタにも出てきた「難波でルンバをホンマに動かしたい」と希望を語りました。