選ぼう! 海のエコラベル

自他ともに認める“生き物大好き芸人”のココリコ・田中直樹が6月2日(木)、東京・ヨシモト∞ホールで開かれた「選ぼう! 海のエコラベル」キャンペーンの記者発表会に登壇しました。このキャンペーンは、田中がアンバサダーを務める国際的な非営利団体「海洋管理協議会(MSC)」が主催するもの。この日は、キャンペーン動画が初公開されたほか、“先生”に扮した田中が、生徒役の森三中(黒沢かずこ、村上知子、大島美幸)、ミキ(昴生、亜生)、男性ブランコ(浦井のりひろ、平井まさあき)らに特別授業を展開して、海洋資源を守ることの大切さについて熱く語りました。
2022.06.02
MSCは、将来の世代まで水産資源を残すために、認証制度などを通じて適切に管理された持続可能な漁業の普及に努める団体。キャンペーンは6月8日(水)の「世界海洋デー」に合わせて、6月2日(木)から7月31日(日)まで実施されます。
「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮して適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた水産物であることを示す認証マークで、これを広く知ってもらい、ラベルのついた製品を選んでもらうことが目的。今回は、「海のエコ短歌」コンテストやTwitterのフォロー&リツイートキャンペーンなども実施されます。

「49%」はなんの数字?
発表会では、机やイスが並べられた教室のセットに森三中、ミキ、男性ブランコが制服を着て登場。続けてリアルなキハダマグロの被り物をかぶった先生役の田中と、アシスタントを務めるMSCジャパンプログラム・ディレクターの石井幸造氏が登場します。「身近な魚が食べられなくなるかもしれないってホント!?」と題された特別授業の始まりです。
「水産資源まも郎です」と自己紹介した田中は、かなりハイテンション。顔を左右に振って魚が泳いでいるさまを表現し、会場を沸かせます。

最初に田中が掲げたのは、「49%」という漁業に関係する数字。なんの数字だと思うかと問われた生徒たちからは、「人間の人口の中でメガネかけてるやつ」(男性ブランコ・平井)、「一発ギャグを急に振られてウケる可能性」(ミキ・昴生)などと大喜利が始まります。しかし、正解は「50年前と比較して現在生息する海洋生物の数」だそうで、この50年で世界中の海の生き物が半分に減ってしまったという事実に生徒たちは驚愕していました。

「浦井さん、いかがでしたか?」
ほかにも、まだ十分に獲れる魚は全体のわずか6%しかいないことや、海の生物が半減しているのに対して世界の人口は増え続けていることなどを紹介し、田中は「このままだと、身近な魚が食べられなくなる未来がやってくる!」と警鐘を鳴らします。
「日本にスポットをあてると、たとえばマイワシの漁獲量は1984年あたりをピーク(1282万トン)に、2018年には442万トンにまで減っているんです。乱獲や気候変動などの問題で、身近な魚が減ってきているんですよ、浦井さん!」
なぜかたびたび男性ブランコ・浦井を名指ししながら授業を進める田中に、浦井も「聞いてますよ!!」とプチ反撃。
そんなこともおかまいなしに、「そんな状況を打破するにはこちら!」と田中が呼びかけます。
「いま海のエコラベルがついている製品はどんどん増えてきていて、1000品以上になっています。エコラベルの製品を選ぶことによって海の環境を守ることにつながるので、ぜひ手にとってください」
MSCの石井氏も「それが海洋資源を守るいちばんのカギになります」と訴えました。
「私の授業、浦井さん、いかがでしたか?」と、最後まで浦井をイジる田中。じつは授業の最初のほうで浦井が手を挙げていたにもかかわらず、2回続けて平井を当ててしまったことから罪悪感が芽生えたそうです。「そこから浦井トゥーマッチになってしまいました(笑)」と明かす田中に、浦井は「ホントに『僕、なんかしたかな?』と思いました」と苦笑いでした。

キャンペーン動画は「100点の出来」
初公開されたキャンペーン動画は、田中が人面魚のような “田中魚”となり、海の現状を嘆くというもの。コミカルながらも短くわかりやすい動画で、田中本人も「100点の出来」と太鼓判を押します。
また「海のエコ短歌」コンテストの紹介では、芸人たちの短歌が披露されました。
「無意識に 選ぶお魚 MSC  海を守ろう 青いマークで」(ミキ・亜生)
「海の中 命もらって生きていく 食べる分だけちょっとずつ」(森三中・村上) 
作品は力作ぞろいで田中も「素晴らしい!」と感心しきりでした。

イベント終了後、2018年からMSCのアンバサダーを務めている田中は、手ごたえをこう語りました。
「4年前に比べて、明らかにみなさんの意識が変わってきているのを感じます。今回のイベントはお客さんにも来ていただけて、楽しく知ってもらえてよかった。今日は初舞台のときと同じくらい気合が入りました!」